交差する梁主筋の干渉回避
梁の天端高さ及びカブリ寸法が同じ若しくは僅差の梁を交差するように配置すると、主筋同士の干渉が起こります。
ここでは、配筋リストの計算値設定で上下カブリを調整し干渉を回避する方法を説明します。
使用箇所
「梁」
操作手順
- 梁リスト入力画面で、「計算値」ボタンをクリックします。
計算値設定画面が起動します。 - 「スタラップ」タブをクリックし、スタラップのカブリ増減を設定します。
- X方向梁とY方向梁のカブリ増減入力欄に、主筋径の最外径分を上下それぞれ入力します。
ここでは主筋にD29を使用していますので、X方向梁の上増減値に「33」mm、Y方向梁の下増減値に「33」mm入力します。 - この設定によって、X方向に配置した梁の上カブリは計73mmになりスタラップと一緒に鉄筋全体が下へ、Y方向に配置した梁は鉄筋全体が上へ移動します。
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ヒント
- 下図(右)のように、X方向の下増減値を33mm、Y方向の上増減値を33mmに設定すると、X方向の梁主筋をY方向の上に配置することができます。
- カブリ増減値に主筋径の最外径を用いて調整していますが、余裕をもって1~2mm大きく設定することもできます。
但し、その分反対側のカブリが小さくなります。 - X方向Y方向は45度を境に変わります。