上位梁と下位梁、上位スラブと下位スラブの使い方
以下の配置例で上位梁と下位梁、上位スラブと下位スラブの使い方について説明します。
使用箇所
梁&スラブの躯体配置
操作手順
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本製品では、梁躯体を上下で重ねて配置する場合、基本梁・上位梁・下位梁に分けて配置します。
下図のように、G5を上位梁・G2を下位梁として配置します。(この場合、G5・G2のどちらかを基本梁とし、もう一方を上位梁または下位梁として配置してもOKです。)
- 梁の平面図入力メニューより「下位梁」アイコンを選択し、梁本体の配置モードにします。
システムの初期設定は「基本梁」です。配置済みの基本梁はリスト色から緑色に変わり参照躯体として表示されます。 - 躯体の配置方法は基本梁と同じです。
配筋リストは「G2」、天端高さは「-1000」を指定します。
配置後、メニューの「下位梁」アイコンが緑色に変わります。下位梁として配置した躯体が存在することを意味します。 - 次は、メニューより「上位梁」を選択します。
下位梁は表示されなくなります。
- 配筋リストは「G5」、天端高さは「0」を指定し、下位梁と同じ個所に躯体を配置します。
配置後、メニューの「上位梁」アイコンが緑色に変わります。
上位梁として配置した躯体が存在することを意味します。
基本梁配置モードにした場合、平面図上で上位梁及び下位梁は表示されません。Shiftキー+右ドラッグし、3Dで確認することができます。
上下で梁を重ねて配置【例1】
- まず、梁の配置モードで支持躯体となる梁を配置します。
周辺の大梁は基本梁として、小梁「FB1」は上位梁として配置します。
- スラブの配置モードに切り替えます。
スラブ配置時は支持躯体の種類を選択することができます。
さらに上位スラブ・下位スラブを指定することもできます。
上位スラブ・下位スラブは、同じ位置に同じ支持躯体としたスラブを上下で配置する場合指定します。
システムの初期設定は「基本梁+基本梁」、「上位スラブ」となっています。 - 「FS1」を下位スラブとして配置します。
メニューより「下位スラブ」アイコンを選択し、支持躯体は「基本梁+基本梁」を選択します。
天端高さは「-1000」にし、配置エリアをクリックします。
「FS1」が配置され、メニューの「下位スラブ」アイコンの色が緑色に変わります。
同時に「基本梁+基本梁」アイコンの下位スラブを表す部分も緑色に変わります。
「基本梁+基本梁」を支持躯体とした下位スラブが存在することを意味します。 - 「S0」と「S1」を上位スラブとして配置します。
支持躯体は「基本梁+上位梁」を選択します。上位梁として入力した「FB1」が表示されます。
「基本梁+基本梁」を支持躯体とした下位スラブ「FS1」は平面図上では表示されなくなります。3Dでは確認できます。 - 配筋リストで「S0」、天端高さ「0」を選択し配置エリアをクリックします。
「S0」が基本梁(FG1)と上位梁(FB1)を支持躯体として配置されます。
メニューの「上位スラブ」アイコンの色が緑色に変わります。
同時に「基本梁+上位梁」アイコンの上位スラブを表す部分も緑色に変わります。
「基本梁+上位梁」を支持躯体とした上位スラブが存在することを表します。 - 同様に、「S1」を配置します。
このように、支持躯体の種類とスラブ位置を切替えながらスラブ天端高さを調整すると、複数層のスラブの配置が可能です。
上位梁または下位梁を支持躯体としたスラブの配置【例2】
スラブも梁同様、上位スラブと下位スラブで二層配置が可能です。
さらに、基本梁+上位梁、基本梁+下位梁を支持躯体としてスラブを配置することができます。
ここでは下図を例に、梁とスラブの配置方法を説明します。
ヒント
- 例2の「FS1」と「S0」・「S1」は、全て「上位スラブ」または全て「下位スラブ」として配置しても構いません。支持躯体の種類が異なる場合、スラブの天端高さを調整して上下に配置することが可能です。