3D鉄筋編集―鉄筋描画
鉄筋計算後鉄筋を追加入力したい場合、3D鉄筋編集画面で鉄筋を描画することができます。
最上階の柱にかんざし筋追加を例に3D鉄筋描画方法を説明します。
(※下図では黄色の鉄筋がかんざし筋です。)
使用箇所
「鉄筋編集」
操作手順
- 柱の鉄筋計算後「鉄筋編集」ボタンをクリックし、3D鉄筋編集画面に移動します。
メニューより下図の番号順にボタンをクリックすると3D鉄筋描画モードになります。 - 鉄筋編集時に、鉄筋干渉機能を利用して交差する梁筋を表示しておきます。鉄筋の位置と寸法、梁筋との干渉を考慮しながら編集できます。
梁筋表示
(1)「干渉領域」ボタンを選択し、表示したい梁筋範囲をドラッグします。
(2)領域調整ツールで表示領域を調整し、「OK」ボタンをクリックします。
(3)選択範囲の梁筋がグレー色で表示されます。 - かんざし筋を追加するには入力面を作成する必要があります。そのまま入力すると平面上(FL)に描画されます。
入力面は通芯から作成する方法、鉄筋軸から作成する方法、躯体面から作成する方法がありますが、今回は躯体面から入力面を作成したいと思います。躯体面から入力面作成
(1)再び鉄筋描画モードにし「表示」一覧より「躯体」にチェックを入れ、躯体を表示させます。
(2)先にX方向のかんざし筋を作成したいので、X方向に平行する躯体面を右クリックし「躯体面から入力面」を選択します。
(3)躯体面と一致するX方向入力面が作成されます。 - 作成した入力面上でかんざし筋を描画します。
(1)Shiftキーを押しながら画面を動かして入力面を正視状態にします。
(2)入力面上で躯体面線分より補助線を引くことができますので、かんざし筋描画に必要な補助線を作成します。
補助線はかぶりなどを考慮し作成します。かんざし筋の左右の描画位置の算出方法:
柱のかぶり50mm+フープ径13mm+かんざし筋の直径22mm×0.5=74mm
(3)鉄筋名称・径・継手種類を選択し、下図の番号順に補助線の交点をクリックしていき、最後に右クリックメニュー「OK」で確定します。
(4)入力面上にかんざし筋が描画されます。 - 次に、この入力面上のかんざし筋をコピー&移動でX方向に配置していきます。
(1)メニューより「コピー」ボタンをクリックし、移動方法「直線軌道」を選択します。
(2)移動方向とする鉄筋をクリックします。
X方向でコピー移動を行いますので、任意のX方向の鉄筋線をクリックします。移動方向矢印が表示されます。
(3)コピーする鉄筋をクリックします。1本目は入力面で作成したかんざし筋をコピーします。
(4)移動キザミを選択し、マウスを動かします。
画面を平面正視状態にすると移動距離と周辺鉄筋がよく見えますので作業がしやすくなります。
(5)移動距離の数値を確認しながら鉄筋間隔を調整し、配置位置でクリックします。1本目の鉄筋が配置されます。
(6)2本目のかんざし筋は配置済みの1本目のかんざし筋をコピー&移動します。同様に3本目と4本目も配置します。 - Y方向のかんざし筋は、Y方向に平行する躯体面から入力面を作成し、X方向のかんざし筋と同じ方法で(操作手順3~5)作成します。
- 最後に、入力面上に描画したかんざし筋を削除します。
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ヒント
- 上下描画位置を鉄筋径分ずらして配置すると、X方向とY方向の鉄筋の干渉を防ぐことができます。
- 鉄筋名称は、ユーザー定義で登録することができます。