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鉄之助ソリッド

3D鉄筋編集-移動

3D鉄筋編集時の鉄筋移動には、色々な方法があります。適切な移動方法を選択することで作業効率がアップします。

使用箇所

各部材の「鉄筋編集」→「移動」

操作手順

  1. 「鉄筋編集」画面で鉄筋編集モードにし、「移動」アイコンをクリックします。

  2. 移動方法選択ダイアログが表示されます。
    移動方法には、①距離指定移動②直線軌道移動③多角線軌道移動④回転移動⑤干渉移動 があります。
    各移動方法について詳しく説明します。

  3. 距離指定移動
    ここでは、梁のフープ筋移動を例に説明します。画面は柱梁取合図での鉄筋編集画面です。

    (1)移動方法ダイアログより「距離指定」アイコンを選択します。

    (2)基準とする鉄筋をクリックで指定します。

    (3)マウスカーソルを移動する鉄筋に近づけると、移動前基準鉄筋との距離が表示されます。この例では400です。

    (4)そのまま移動鉄筋をクリックします。

    (5)距離入力ダイアログボックスが表示されますので、基準鉄筋との距離を入力します。

    (6)「OK」ボタンをクリックすると、指定距離まで鉄筋が移動します。

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  4. 直線軌道移動
    ここでは、ハンチ梁のフープ筋を直線軌道移動方法で移動させてみます。

    (1)移動方法ダイアログより「直線軌道」アイコンを選択します。

    (2)移動方向とする鉄筋をクリックします。移動方向矢印が表示されます。

    (3)移動鉄筋をクリックし、マウスを動かします。

    (4)移動方向に沿って鉄筋が移動します。移動中、移動距離が表示されます。キザミを選択すると移動単位を設定できます。

    (5)移動距離を確認し、マウスをクリックします。移動が確定されます。

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  5. 多角線軌道移動
    多角線軌道移動は、軌道として指定した鉄筋の形状に沿って移動させることができます。
    同じく、ハンチ梁のフープ筋移動を例に説明します。

    (1)移動方法ダイアログより「多角線軌道」アイコンを選択します。

    (2)移動軌道とする鉄筋をクリックします。黄緑色の鉄筋が軌道になります。

    (3)移動する鉄筋をクリックし、マウスを動かします。

    (4)移動中鉄筋は緑色になり、指定軌道に沿って移動します。

    (5)「曲げRを追従移動する」を選択すると、移動鉄筋は曲げRと接している主筋の位置に合わせて伸縮します。

    (5)マウスクリックで、移動が確定されます。

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  6. 回転移動
    回転移動は、任意の点または鉄筋線を回転軸とし鉄筋を回転させながら移動します。

    任意の点を回転軸とする場合

    (1)移動方法ダイアログより「回転移動」アイコンを選択します。

    (2)鉄筋のない箇所にカーソルを置くと、緑色の円が点滅します。クリックすると、黄色で表示されその中心が回転軸になります。

    (3)回転させる鉄筋をクリックし回転方向にマウスを動かします。ここではSTPを180度回転させたいと思います。

    (4)回転中の鉄筋は黄色で表示されます。キザミを選択すると効率よく回転します。

    (5)回転角度を確認し、マウスでクリックします。
    回転が確定されます。

    鉄筋線を回転軸とする場合

    (1)移動方法ダイアログより「回転移動」アイコンを選択します。

    (2)回転軸とする鉄筋をクリックします。黄色で表示されます。

    (3)回転する鉄筋をクリックし、回転方向にマウスを動かします。回転中は黄色で表示されます。

    (4)位置を確認し、マウスをクリックします。回転が確定されます。

    (5)回転鉄筋をクリックした時、「曲げRを追従移動する」の選択オプションが表示されます。選択すると、回転鉄筋は曲げRと接している主筋の位置に合わせて伸縮します。

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  7. 干渉移動
    干渉移動は指定鉄筋の干渉を検出しワンクリックで干渉を解消する機能です。ここでは、柱筋と梁筋の干渉を例に説明します。

    (1)移動方法ダイアログより「干渉移動」アイコンを選択します。

    (2)干渉チェック又は干渉移動を行う鉄筋をクリックします。マウスでポイントすると黄色で表示されますので、正確に指定できます。

    (3)干渉編集モードになります。このモードでは関係鉄筋のみ操作可能です。
    干渉鉄筋の情報は、「干渉鉄筋径×箇所」欄に表示されます。チェックボックスのON/OFFで、鉄筋の表示/非表示の切替も可能です。

    (4)干渉箇所には干渉解消矢印が表示されます。矢印サイズは調整可能です。

    (5)矢印をマウスでポイントすると、鉄筋が干渉回避位置まで仮移動すると同時に移動寸法が表示されます。矢印の色は移動鉄筋の近似色になっています。

    (6)移動位置を確認し矢印をクリックすると、移動が確定されます。干渉が全て解消されると矢印が消え干渉箇所数が0になります。

    (7)メニューより「ESC」ボタンをクリックし、鉄筋編集画面に戻ります。

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ヒント

  • 移動時に表示されるキザミ一覧のキザミ値は、右クリックで変更できます。また、キザミ一覧の空白の個所を右クリックし新たなキザミ値を追加することもできます。
  • 干渉解消モードでは、ワンクリック移動方法以外に「曲げR」、「移動」、「屈曲」、「働き変更」、「アンカ回転」等の方法で干渉を解消することもできます。
  • これらの操作方法は、「コピー&移動」の移動方法にも適用できます。

関連項目