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鉄之助ソリッド

複雑な鋼材物の作成

鉄之助ソリッドでは、様々な形の鋼材を作成することが可能です。
ここでは下図のような鉄骨柱脚アンカーを例に詳しい作成方法を説明します。

使用箇所

鋼材

操作手順

  1. 複雑な鋼材の多くは複合要素で連続要素と面要素を組合せて作成します。この場合、H鋼・ベースプレート・アンカーボルト・ナットを組合せています。

  2. メインメニューより「鋼材」部材を選択し、以下の番号順にクリックすると新規複合要素リスト入力画面が起動します。

  3. 複合要素リスト入力画面のメニューより「追加」をクリックすると、連続要素と面要素のボタンが表示されます。

  4. 「連続要素」/「面要素」ボタンをそれぞれクリックし「新規追加」ボタンをクリックすると、連続要素/面要素の配置モードになります。

  5. ●リストの作成

  6. 連続要素と面要素を配置するには、予め連続要素の自由形でアンカーボルト・ナットの断面リスト、面要素でベースプレートのリストを作成しておく必要があります。H鋼は形鋼リストから選択します。
    連続要素の自由形リスト一覧と面要素のリスト一覧の「追加」ボタンをクリックすると、それぞれのリスト作成画面が起動します。

  7. まず、連続要素の自由形リスト入力画面で以下のようにアンカーボルトとナットの断面リストを作成します。
    アンカーボルト:描画ツールより「円」→「円」で描画します。
    ナット:描画ツールより「円」→「六角形」で描画します。
    ※いずれのパーツも組合せ配置時を考えて、画面上に表示される縦横(赤と緑)線の交点を中心に作成します。補助線も引けますので活用しながら描画します。

  8. 次に、面要素リスト入力画面でベースプレートのリストを作成します。
    ベースプレートは厚みだけ登録します。形状は配置時に決まります。

  9. 以上で必要なすべてのパーツが揃いましたので、複合要素リスト入力画面に戻り、組合せを行います。
    最初に、面要素配置モードにしベースプレートを配置します。

    ●ベースプレートの配置

    (1)ベースプレートの形状に合わせ補助線を描きます。赤と緑線の交点を中心に配置できるように描きます。

    (2)リスト一覧から面要素で作成したベースプレートのリストを選択し、下図の番号順に補助線の交点をクリックしていきます。最後に右クリックメニューで「OK」を選択し確定します。Shiftキー+右ドラッグで画面を動かすと配置したベースプレートを3Dで確認できます。

  10. 次は、連続要素配置モードにし入力面を指定します。
    アンカーボルト、ナット、H鋼はベースプレートに垂直していますので、ベースプレートの上面を入力面と指定し深度線モードで配置します。

    ベースプレートの上面を右クリックし「この部材面から入力面作成」を選択します。
    ベースプレートの上面が入力面になります。

    入力面の操作方法は「入力面の作成及び活用」を参照してください。

  11. 入力面上で補助線を描いて、アンカーボルトとナットの配置位置を作成します。
    補助線の描画方法は「補助線の作成」を参照してください。

  12. ●アンカーボルトの配置

  13. アンカーボルトを配置します。
    (1)連続要素で作成したアンカーボルトの断面リストを選択します。
    (2)描画線で「深度線」を選択します。
    (3)突出寸法 手前・奥を指定します。
    (4)配置位置をクリックします。連続要素変更モードになります。



    (5)連続要素変更モードで、そのまま「OK」ボタンをクリックします。アンカーボルトが配置されます。
    (6)同様に、配置位置をクリックし残りのアンカーボルトを配置します。

  14. ●ナットの配置

  15. 同じ操作方法で、下端ナットを配置します。
    下端ナットは、変更モードで下方向へ移動させる必要があります。
    (1)下図の表示番号順にクリックします。ナットの突出寸法は手前が「30」、奥が「0」です。
    (2)連続要素変更モードで「下方向移動ツール」をクリックします。
    (3)移動距離を入力します。ナットが下方向に移動します。
    (4)「OK」ボタンをクリックし確定します。下端ナットが配置されます。
    (5)同様に、残りの下端ナットを配置します。

  16. 上端ナットを配置します。
    下端ナットと同じ配置位置をクリックし、移動せずにそのまま確定します。


  17. ●H鋼の配置

  18. 最後に、H鋼を配置します。
    (1)下図の表示番号順にクリックします。H鋼の突出寸法は手前が「1000」、奥が「0」です。
    (2)連続要素変更モードで、H鋼の中心がベースプレートと一致する方向に移動するように、移動ツールをクリックします。
    (3)移動距離を入力します。H鋼が中央へ移動します。また、「芯ずれ調整ツール」で移動させることも可能です。
    (4)「OK」ボタンをクリックし確定します。H鋼が配置されます。

  19. 以上で、ベースプレート・アンカーボルト・ナット・H鋼の組合せが完了しました。
    「ESC」ボタンで前へ戻り、名前を入力し右下の「登録」ボタンをクリックします。一つの鋼材物として複合要素リスト一覧に登録した名前で表示されます。

動画を見る

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ヒント

  • H鋼・ベースプレート・アンカーボルト・ナットのリストは直接連続要素と面要素入力画面からも登録しても複合要素で使用できます。

  • 深度線モードの突出寸法の手前と奥は指定面のクリック点を基準とします。

関連項目

入力面の作成及び活用補助線の作成